かつては税理士の資格を取得したら「独立開業が当たり前」という雰囲気があり、実際に小規模な税理士事務所の数の多さがその事実を物語っています。
制度上、個人で営む小規模事務所しか開業できなかったこともありますが、かつては地元の商店を含む中小企業が活況だったため、そうしたお客様の帳簿付けや税務代行等で十分仕事を回していくことができたのです。
しかし、今は地元の商店や町工場が生き残りにくくなっています。商店や零細企業のお客様が減り、税理士の集客が難しくなった今、「資格の取得→開業」というルートをたどることは、以前ほど簡単ではなくなってしまいました。
そういった状況もあって、税理士の資格を取得した後も、勤務先の税理士事務所・税理士法人に残って働く人が徐々に増えてきています。