税理士業界ではBIG4と呼ばれる有名な大手税理士法人があります。外資系の税理士法人と勘違いされることも多いですが、正しくは、それぞれ世界的な会計税理士事務所のネットワークに加盟している監査法人を母体として立ち上げられた、国内の税理士法人で、次の4税理士事務所のことを言います。
- デロイト トーマツ税理士法人
- EY税理士法人
- KPMG税理士法人
- PwC税理士法人
BIG4の特徴は、一般的な税理士事務所ではあまり扱わない国際税務、タックスヘイブン税制、移転価格税制等の業務を、相手国のオフィスと協力しながら行うことです。
経理代行や決算業務を行うことはほとんどなく、税務申告書の作成とチェック業務を、法律の条文を読み解きながら対応することがメインとなります。
部門が細かく分かれていて、それぞれ専門性の高い業務をすることから、仕事の全体像を把握できないということはよく言われます。
BIG4の業務経験が活かせる転職先は大手企業の経理部等で、中小の税理士事務所への転職に向いているとは言えません。同じ税理士事務所でも、用いる知識の範囲はかなり違ってきます。