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努力次第で高収入を得ることができる

転職する際、次の職場に求める条件として「高収入」という項目は、昔のように優先順位が高くなくなり、今は「余暇・休日が多い」「社会貢献できる仕事である」という項目を求める人が増えてきているようです。

価値観は人それぞれですが、努力して高収入を目指したい! と思い立った時に、それが実現できる職業か実現できない職業かということが重要ではないでしょうか。

たとえば不動産会社や証券会社、保険会社の営業担当者のように、成果に比例した高額な報酬がもらえる職種もあります。

彼らが高額な報酬をもらえる理由は、自分の報酬以上に大きな利益を会社にもたらすことができるからです。しかも、お客様と直に接しているため、誰がいくら利益を稼いだかという貢献度が目に見えてわかるからです。

 

では、簿記を活かして働く職種の代表である経理職はどうでしょうか? 経理職は会社の中では間接部門と言って、直接、売上や利益を生む仕事ではありません。

どの業界のどの会社でも断言できますが、間接部門の従業員の給料が一気に上がるということはまずありません。唯一あるとすれば、そこそこ規模の大きな会社で経理部長やCFO(最高財務責任者)のような数少ないポストに昇進した場合だけでしょう。

 

その点、税理士事務所の担当者は、お客様と直に接します。そこでお客様に気に入られることができれば、お客様の友人知人の経営者を紹介してもらい、新たに税理士事務所の売上を生むことが可能です。

自分が勤務する税理士事務所の売上や利益を生むことができるのは担当者の仕事の醍醐味と言えるのですが、さらに営業担当者と違う点は、商品を買ってもらうのではなく、自分を信用してもらった結果、紹介によって新たな売上が生まれるという点です。

もちろん、営業担当者のように日々商品を売り歩いているわけではないので、そこまで頻繁に紹介してもらえるわけではありませんが、一般的な顧客層の税理士事務所で、担当者自身がお客様を紹介してもらおうという意識を高く持てば、年間10件以上の紹介は十分達成できる数字です。

この顧客紹介を生んだ担当者に、見返りの報酬があるかどうかは税理士事務所によって異なります。賞与に加算される事務所もあれば、この貢献が定期昇給に加味される事務所もあるでしょう。何も見返りがないこともあると思います。

しかし、努力した分だけ給与の上限を自力で上げられるチャンスがあるという事実が、税理士事務所の特徴的なビジネス構造であり、魅力だと思います。