教育体制や研修制度は、それぞれの税理士事務所によって大きく異なりますが、未経験者の求人募集をしているかどうかで大まかな傾向がつかめます。
未経験者を採用可としているのは、業界の中では比較的規模が大きいとされる従業員30人以上の税理士事務所が多く、即戦力の働きを期待するのではなく、数ヶ月の教育期間を見込んで採用していることになります。
しっかりした教育体制や研修制度があるからこそ、未経験者を受け入れることができるとも言えるでしょう。
そのような税理士事務所には、一人前になるために必要な一連の研修が用意されていて、違いがあるのは研修自体の内容やメッセージ、どんなツール（動画・音声・資料・講義形式等）を使って学べるかの部分となります。
具体的な社員教育と研修制度については、他社事例を公開することができませんので、弊社の事例を紹介していきます。
まず入社時点で「キャリア養成プラン」を見てもらい、未経験のスタッフに大まかな自分の成長イメージを持ってもらいます。
税理士事務所で実務経験を積んでいくと、ステップアップしてこういう仕事に取り組んでいけるよ、というイメージの共有です。
この成長イメージの具体的なステップとして、各項目に落とし込んだものが「税務コンサルタント養成ロードマップ」です。
各項目についての作業内容や達成目標がより細かく、具体的に記載されています。
何をどう実践していけば各項目をクリアできるかが見てわかるようになっており、達成できた場合は社歴にかかわらず、どんどん次のステップに進めるようになっています。
知識面の習得についても、自主的に前倒しして進められるように、税法やその他の経営に関するたくさんの研修プログラム等、社内閲覧限定の動画がいつでもアクセス可能になっています。
税理士事務所によってそれぞれの社員教育体制と研修制度があり、その良し悪しを入社前にチェックすることは難しいですが、未経験者の採用を一つの目安としてみるのもよいでしょう。
