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税理士試験受験者数減少の今がチャンス!

税理士業界では今、人材不足の状態が続いています。税理士事務所の組織化・大規模化が進む中で求人募集が盛んになる一方、税理士業界を志望する求職者の数は減っているのがその原因です。

その傾向がもっとも顕著に表れているのが、税理士試験の受験者数のデータです。次の図表は、直近11年間の税理士試験受験者数の推移をグラフ化したものですが、受験者数はこの11年で5万1479人から2万6673人と半減しています。

 

日本は、平成23年(2011年)に東日本大震災という大災害に遭いましたが、令和2年(2020年)の新型コロナショックまで比較的景気は安定していました。

資格試験や公務員試験の受験者は、これまでにも好景気の時には減る傾向にあったため、その影響が大きいのかも知れません。

税理士試験は試験合格までの勉強時間が少なくとも3000時間以上かかる難関試験と言われています。そのため、時間をかけて勉強して合格しても、将来的にAIに仕事を奪われてしまうのではという不安は、予想以上に受験者を遠ざけているのかも知れません。

繰り返しになりますが、AIの普及によって税理士事務所の仕事がなくなるということはありません

もしなくなるとしたら、その税理士事務所がAIに取って代わられる仕事しかできなかったということです。時代の流れについていけず、お客様のニーズを捉えられないビジネスは、どの業界であれ、自然淘汰される運命にあります。

一方、時代の変化を読み取り、AIに置き換えることができないサービスを提供している税理士事務所は、お客様のニーズに応えることで規模を拡大し、人材不足の状態が続いています。成長を続ける一部の税理士事務所は、新たな人材を求めているのです。

そのため、税理士試験の受験者が減っている今、税理士事務所での勤務経験がなく、かつ税理士試験の受験経験がない人にまで、広く門戸を開いている税理士事務所が増えてきています。

不況に強く、キャリア構築にもってこいの税理士事務所に、未経験の人でも採用されるチャンスが開かれているのです。