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税理士試験の勉強は実務で活かせる?

日商簿記検定3級・2級の学習内容は、税理士事務所の仕事の基礎と言えるほど実務に役立つとお伝えしたところですが、税理士試験の勉強は実務でどれほど活かせるのでしょうか?

学習する試験科目によりますが、こちらも実務に欠かせない内容を学ぶことができます(試験科目による差については、「実務で使えるオススメの税法科目は?」にて後述します)。

そもそも、税理士事務所は税法のルールに則って申告書を作成するのがメインの仕事ですから、そのルールを正確に学ぶことには大きな意味があります。

法律は文章ですから、テキストを読んで理解していく座学は必須と言えるほど重要です。実務経験と座学による知識習得の両輪があって、初めて税理士事務所の仕事をマスターできるのです。

 

ただ、日商簿記検定と異なるのは、受験者のうち上位10%強だけが合格する実質的な相対試験だということです。

つまり、知識習得より合格者を選別することが主目的の試験であるため、実務ではあまり見かけないような細部の知識まで学習する必要があります。

その面では、あまり実務に役立たない勉強に割く時間も発生してしまいますが、試験合格を目標にするなら割り切って時間投下することは避けられません。