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ふだん会えない企業経営者との会話で自分自身が成長できる

税理士事務所のお客様は大半が企業経営者です。大きな企業になると、担当者が直に接する相手は経営者ではなく経理担当者になることもありますが、一般の税理士事務所の顧客規模なら九割方は経営者本人が面談相手となります。

税理士事務所勤めに慣れると当たり前に感じてしまいがちですが、お客様の9割以上が企業経営者というのはかなり特殊な環境です。自分自身の成長を考える上で、これはかなり重要な要素でしょう。

たとえばコンビニで働いた場合、お客様は年齢や所得に関係なく、すべての近隣住民ということになります。タクシー運転手ですと、タクシーに乗車できる金銭的な余裕がある人ということにはなりますが、その場で深く話し込んで継続的な関係を築くわけではありません。

その点、税理士事務所の担当者は、経営者から毎月顧問料をもらいながら、会社の財務情報をすべて見られる上に、何年にもわたって月一度以上の連絡を欠かさない仕事です。

税金というのは基本的に稼ぎが大きいほど納める金額も大きくなるので、ビジネスで成功を収めている経営者の方ほど、私たちへの相談事は多くなります。

ビジネスで成功を収めている経営者とは、この仕事を通じてでなければ、ふだんは会って話す機会すらないのが普通でしょう。

経営者の方は、エネルギッシュで前向き、そして勉強家が本当に多いです。お金を払ってでも聞きたくなるようなお話を、給料をもらいながら聞けます。

その会話をただ興味深いというだけで聞き流してしまわずに、自分の知見を広げる意図を持ってしっかりと聞けば、数年後にはビジネスに対する自分の考え方が一変しています。そうして自己成長できるのが税理士事務所の仕事なのです。