この記事でわかること
- 一般企業の経理職にはない、税理士事務所の仕事の魅力が分かる
簿記の学習を経験した方のなかには、一般企業の経理職か、税理士事務所のどちらで働こうか？と悩む方もたくさんおられます。
実際、学んだ簿記を活かして、会社の経営に関する数字を扱う という点ではどちらの仕事も共通しています。
今回の記事では、一般企業の経理職にはない、税理士事務所の仕事の魅力を３つお伝えします！
１．経験年数の積み重ねがキャリアにつながる
税理士業界の一番の魅力は、毎日の仕事の積み重ねによって自分の仕事のスキル・能力が高まって、より難しい仕事が経験できるようになることです！
お客さんの前に直接立つような仕事の中には、若いうちしかフロントに立てないような仕事もあると思います。
でも、税理士事務所のウリは知識と経験です。高齢の税理士も、バリバリ現役でお客さんの前に立つ仕事です。
下手すると、高齢のほうがなんとなくプロっぽく見られるので、あまり若い見た目はマイナスになってしまう場合もあるぐらいの業界です。
仕事の積み重ねが経験値になるといえば、簿記、経理、税法などを扱う一般企業の経理職も同じじゃないか？と思われるかもしれません。
しかし、たとえば一般企業の経理の場合、その会社固有の経理システムへの入力など“会社特有のルールに従った仕事” が中心になります。
会計事務所の場合は、早い段階から様々な会社の決算書・申告書の作成とか、お客さんへの会計報告などを、何社も何社も経験します。
その業務のなかには、会社ごとのルールもあれば、どの会社にも共通のルールもあります。
それを覚えていくことで、 “日本全国で通用するノウハウ” を身につけられるので、ただ高齢になっても働けるというだけでなく、もし転職しても即戦力として働けるのが、税理士事務所の仕事の魅力です。
ただ、もちろん、自分のスキルを高めて、経験を積み重ねていくということは、日々勉強しなければならないという厳しさでもあります。
何歳になっても、知らないこと・分からないことを学び続けて、それで身につけた経験が、自分の役に立つというわけです。
２．高収入・高待遇が目指せる
税理士事務所の2つ目の魅力は、高収入・高待遇が目指せる！ということです。
一般企業経理の仕事と比べると、入り口、つまり入社当初は、税理士事務所のほうが収入が低いことが多いです。
それは、税理士事務所は規模が小さいところが多く、一般企業で経理を募集している所はそこそこ大きな規模の会社が多いので、その差が初任給の差になっています。
では、給料の上限はどうでしょうか？
一般企業経理は、会社の中では間接部門と言って、直接売上や利益を生む仕事ではありません。
どの業界でもそうですが、間接部門の従業員の給料が一気に上がる可能性はほとんどありません。
経理部長に昇進する、みたいな、会社に１つか２つしかないポストを獲得するぐらいしか伸びしろはないのではないでしょうか。
その点、税理士事務所の仕事は、自分がお客さんを取ってきて、会社の売上を増やすことが可能です。
税理士事務所で「担当者」と呼ばれるスタッフは、お客さんと直接、接します。お客さんとの接点がある 担当者 は間接部門ではありません。
すべての税理士事務所で可能、とは言い切れませんが、自分の行動次第で、会社の売上や利益を増やして、その結果、自分の給料を上げられる可能性があるのが、税理士事務所の仕事の魅力だと思います！
３．経営者のパートナーとして直接感謝の言葉をもらえる
税理士事務所の仕事の魅力の3つ目は、お金を頂いているお客さんから、お金だけでなく感謝の言葉も直接もらえる、ということです！
税理士事務所のお客様は、基本、会社経営者の方ばかりで（相続税など個人のお客さんは除く）知識も豊富な方が多いですが、経理や税金という部分だけに限れば、私たちのほうが詳しいです。
さらに、会社経営において、経理や税金というお金を記録する業務はかなり大事な部分で、実際に、銀行からお金を借りる場合などは決算書の内容がその成否を分けたりすることもあるほどです。
会社経営者の方からお金を頂いて、決算書や申告書を作るんですが、節税や融資などがうまくハマれば、順調な会社経営の手助けをできることになるので、感謝の言葉を直接もらえる場面がたくさんあります。
このように “お客さんから直接感謝されて働ける仕事” というのは意外と少ないんじゃないかなと、思います。
以上が、税理士事務所で働く３つの魅力です。
ただ、途中も言いましたが、仕事の魅力というのは、仕事の厳しさとセットだと考えておいたほうがいいです。
常に最新の税法などをチェックして学んでいかないといけないし、間違った数字で書類を作ってしまったり、間違った説明をしてしまう責任も伴う仕事です。
頑張ったら頑張った分だけ、より楽しくなってくる。
それが税理士事務所の仕事だと思っています。
