日商簿記検定の合格基準は、3級も2級も70%以上の得点です。
直近の合格率は次の表のようになっています。
3級の合格率は29~67%、2級の合格率は8~28%と、いずれも試験によって受かりやすい時とそうでない時の差がかなり開いています。
しかし、ネット試験が始まったことで、合格率の変動はあまり気にしなくてもよくなり、自分の学習と知識の定着に集中できる環境になりました。
3級は学習時間さえ確保して継続できれば、確実に合格できると言えるほど高い合格率です。不合格が続いてしまう場合も、悲観せずに学習を続けることと、できれば学習方法そのものについて誰かアドバイスしてくれる人を見つけるとよいでしょう。
必要な学習時間の目安は100時間程度ですので、集中して勉強できる人は1ヶ月以内での合格も十分狙えます。
2級は平均20%程度の合格率で、難関資格と言えます。ある程度まとまった学習時間が必要となるだけでなく、合格に向けて戦略的に知識を付け、質の高い演習問題をこなしていかなければなりません。
必要な学習時間の目安は300~400時間程度ですので、3ヶ月~半年くらいかけて合格するのが一般的です。
ただし、あまり学習時間にこだわりすぎる必要はありません。学んだ内容や、演習問題で間違った箇所をしっかりと見返し、一つずつ理解していくことが、結局は合格への一番の近道になりますし、実務にも活きてくるからです。