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大学院による科目免除とは?

「大学院免除」とは、大学院で「税法に属する科目」を一定単位取得し、なおかつ修士論文が認められれば、税理士試験の5科目のうち税法科目の2科目が試験免除になる制度です(会計科目の免除制度もありますが、ここでは説明を省きます)。

大学院免除は、入試等の準備を含めると2年以上の時間と安くない学費を支払う必要があります。しかし、税理士試験で税法2科目を合格しようとすると3、4年かけても受かる保証はありません。より確実に税理士資格の取得に近づけるルートが、この大学院免除制度というわけです。

すでに会計科目2科目と税法科目1科目に合格している人にとっては、大学院に通うメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

税理士の中には、この大学院免除による税理士か、5科目を試験で突破した税理士かということに強くこだわる人もいます。

試験合格のほうが学習範囲が客観的に明確で、一律の公平な試験を受けるため、合格までの努力量と知識を推測しやすいのは事実です。

しかし、大学院免除を受けるには、修士論文を完成するために試験勉強では学ばないような税法の内容理解が求められたり、より根本的な税金の考え方に触れることもあります。

そこに優劣はまったくなく、どうやって税理士になったかよりも、税理士の資格をどう活用するかのほうがよほど重要と言えます。周りの意見に気を取られず、自分の目標をしっかり持って、合格後も学習を続けましょう。