簿記検定には日商簿記・全経簿記・全商簿記の３種類がありますが、これから簿記資格を目指すなら、もっとも知名度の高い日商簿記を選んで間違いありません。
以下、この章では日商簿記について説明していきます。
日商簿記検定は、日本商工会議所が主催する検定試験です。
3級・２級・1級の順に難易度が高くなり、３級の下に簿記初級・原価計算初級という検定もあります。
今から簿記検定を受けるのであれば、最初にお勧めしたいのは３級です。３級は合格しやすく、かつ、就職活動の際には簿記の基礎知識があるという評価が得られるからです。
ただし、３級は簿記の基礎知識レベルにとどまっているのも事実なので、３級を学習してみて継続できそうであれば、目標を２級に上げてみましょう。
日商簿記２級の資格を持っていれば、どの税理士事務所からも、ひとまず会計ソフト入力に困らない簿記の知識は持ち合わせているというお墨付きが得られます。
日商簿記３級・２級は令和２年（２０２０年）12月より「ネット試験」が受験できるようになりました。今までどおり２月・６月・11月の年３回の試験は行われていますが、この試験はペーパー形式の「統一試験」と呼ばれるようになり、ネット試験と区別されます。
ネット試験といっても自宅で好きな時に受験できるわけではなく、定期的に実施しているネット試験会場がありますので、近隣の会場を探して日程を確認してみてください。ネット試験の登場により、短期間のうちに何度もチャレンジできるようになったので、今までより格段に早期合格を目指しやすくなりました。
