体験談インタビュー5
アパレルショップの店員だった村上慧さん
私は税理士事務所に転職する前、アパレルショップの店頭販売員でした。
売上成績もそこそこ良かったのですが、日々の変化が少なく、自分の存在意義のようなものを感じられずに、このまま何歳までこの仕事を続けるんだろうと漠然と考えていました。
そんな時、親の確定申告を手伝いに来てくれていた税理士の姿を見て、人にアドバイスをして、尊敬されて、お金ももらえるかっこいい仕事だなと思ったんです。
ほどなくして、簿記が何かということも理解せずに税理士事務所の転職先を探し、弊社に応募して、面接したその場で内定をもらいました。
入社日まで時間があったので「日商簿記3級」の本をまずは読んでみようと思い立ち、それから簿記の学習を始めて、入社後すぐの試験にて無事合格することができました。
アパレル店員の職歴しかなく、簿記も知らなかった私ですが、採用選考を振り返ってみると、今までの接客業の経験を活かして、面接官の方との会話で盛り上がれたのが内定をもらえた要因かなと思っています。
接客している時のように、丁寧にかつ明るく、自分も楽しみながら話すことを心がけていたので、結果的にそれが良かったのではないでしょうか。
入社後、担当者職を経験してようやく当時の面接の意味がわかったような気がします。お客様である経営者の方との打ち合わせは、その面接のようなシーンの連続なのです。
もちろん、単純に会話が盛り上がればよいというものではありませんが、同じ内容を伝えるにしても、伝え方一つで相手に与える印象はガラッと変わります。
相手の本音や気持ちを想像して、話し方やタイミングをコントロールできるという点では、前職の接客経験が今の仕事にとても活かせていると感じています。