税理士事務所で働きながら簿記検定や税理士試験に挑むことは、仕事に直結するスキルを学ぶことにつながります。そのため、どの税理士事務所も前向きに捉えてくれることが多いです。
しかし、スタッフ本人が思うほど応援してくれない税理士事務所も存在するということは、覚えておいてください。
とくに税理士試験の５科目合格が目前のスタッフに対しては、合格したら独立開業のために辞めてしまうかもしれないと、露骨に嫌がる税理士事務所もあります。
税理士事務所側からすると、試験勉強によるスタッフ個人のスキルアップはもちろん重要ですが、資格学習のカリキュラムに沿うよりも実務で直面した課題克服を優先してほしいというのが本音かも知れません。
求められる仕事をきっちりと終わらせた上で、自分の時間を使って試験勉強するというのが税理士業界における望ましい姿勢と言えます。
税理士試験の大きな特徴である科目合格制は、年に１科目ずつでも受験ができて、合計５科目の合格を集めれば税理士資格が取得できるという制度で、とくに働きながら受験するのに適した制度と言われます。
働きながら試験勉強を進めるのは想像以上の努力が必要ですが、実際に働きながら科目合格を果たしている人は多く、仕事と試験勉強は十分両立できます。まして、簿記検定３級・２級であればそれほど重い負担もなく仕事と両立できる試験と言えるでしょう。
