税理士事務所の就職・転職情報サイト

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専門特化型の税理士事務所

規模による税理士事務所の特徴を見てきましたが、いろいろなタイプの税理士事務所について別の切り口からも見ていきましょう。

比較的若手の代表税理士で小規模な事務所によく見られるのが、すべてのお客様にクラウド会計を導入しているとか、お客様の業種を限定しているなど、あえて特定の人しかお客様にしないという経営戦略の税理士事務所です。

お客様が飲食店のオーナーばかりとか、美容院だけをターゲットにしているなど、特色を出して差別化しようというわけです。

このように専門特化する理由は、独自の強みをアピールすることで、お客様に記憶してもらい、同じニーズを持ったお客様を惹きつけるという、集客面での狙いがあります。

さらに専門特化型税理士事務所では、似たような取引や処理が頻発するため、業務面でも効率化が図れて一石二鳥になります。

新たにスタッフを採用した時も、経理処理がほぼ同じパターンなので教育しやすく、早く仕事を覚えてもらいやすいなど、あらゆる面で効率的になるのです。

ただし、就職先として専門特化型の税理士事務所を選んだ場合、徹底して効率化された同じ処理だけを覚えて、それ以外のルールを学べない可能性があるため、次の転職の際にいわゆる「つぶしがきかない」こともあり得ます。

その点には十分に気をつけて、自分が身につけたい専門分野かどうかを見極めるようにしましょう。