「会計事務所の規模」編パート5は組織化会計事務所です。スタッフ40名~100名の事務所を想定して今回の組織化会計事務所への就職のメリット・デメリット、選ぶときの基準についてみていきます。
組織化会計事務所への就職
この規模の会計事務所は全国にもそれほど多いわけではありません。地方都市なら最大規模の可能性が高いです。創業も古く、二代目、三代目が代表というケースも多いのが特徴です。
・ 福利厚生は一般企業並みに揃っている
・ 新卒採用を毎年行っている
・ 税目に偏りなく、法人・個人・相続とオールマイティにやっている
・ 税理士法人であることが当たり前
・ 組織は成熟しており安定している反面、変化に乏しい
・ 給料はその地方の一般企業並み
・ 創業者は地元の名士であることが多い
・ 二代目は都会の大手税理士法人から戻ってきて難しい言葉を振りかざす
最後に説明する急成長事務所以外のこの規模の会計事務所はもはや一般企業と言っていいでしょう。普通に4月に新卒で新入社員が入社してきて、退職の年齢が決まっていて、昇給も定期的にしていきます。
安定を求めている人には向いていると言えます。
中堅会計事務所以下については体系化された教育制度というものが存在しないことがほとんどですが、このクラスになると教育についても体系化されていることが多いため着実に経験を積んでいけます。
また法人顧問、個人事業、相続と多岐にわたる仕事をしているため、幅広い知識を付けることが出来るでしょう。
問題は組織が成熟しすぎているところです。
この規模の事務所の多くは高度成長期に拡大しており、社歴も30年を超えています。
所長は世襲で二代目や三代目となっているところも多いでしょう。
そうなると組織は硬直化してくるのは自明の理です。昇給、昇進は年功序列。新しい意見は通りにくい。出る杭は打たれる。そんな文化であることは覚悟しておきましょう。
ただし、残業時間の管理などもしっかりなされているため勉強との両立は可能です。
このタイプの事務所に就職する場合は一生働く覚悟で入社することが必要かもしれません。
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