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税理士に向いている人・向いていない人

この記事でわかること

  • 税理士という職業や、この仕事に向いている適性が何か分かる

この記事は、税理士に向いている人・向いてない人というテーマで、これから税理士業界で働こうかどうか悩んでいる人や、税理士試験の受験生、これから受験しようかどうか迷っている人は、ぜひこの動画を最後までご覧ください!

1.友達が少ない人 は適性あり!

税理士という職業や、この仕事に向いている適性の1つめは「友達が少ない人」です!

ちょっと語弊がある表現なんですが(笑)友達が少ないことのメリットは、遊びの誘惑が少ないということです。

税理士試験だけじゃなく、すべての難関資格に当てはまると思うんですが、難関資格の勉強期間の本質は、孤独との戦い、自分との戦いなんですね。
難関といわれる資格の場合、それが少なくとも3年以上続きます。

友達が多いってことは人付き合いも良いということだと思うので、そういう人が3年以上友達からの誘いを断り続けるのは、かなり気が引けると思います。

もちろん、「試験勉強頑張ってるからあまり時間がとれない」と言ったら、飲みじゃなくたまにさっとランチだけ行こうとか、ちゃんと応援してくれるのが本当の友達だ!と言われるかもしれないですが、そうなるとやっぱり数は減りそうですよね。

税理士の適性として、コミュニケーション力がある人と紹介するHPや動画が多くて、実際まちがいとは思わないですが、コミュニケーション力なんてどの仕事でも高いほうが絶対に良いですし、適性ということではあまり意味がないかなと思います。

 

ただ!友達が少ない、といっても根暗な人が良いという意味ではありません!
性格は明るい人のほうがいいです!

根暗で友達が少なくて、黙々と自分1人の仕事だけしておけばいいという仕事だから言っているのではありません!あくまで試験勉強を乗り越えるという点についてだけ、です。

お客様と飲みに行くこともあるし、社内のメンバー同士で仕事を連携することも多いです。
先輩に仕事を教えてもらったり、後輩に教えたりするので、人と楽しく会話するのも好きだけど、孤独も好きな人、っていう2面性がある人は、最高に税理士に向いてると思います!

2.「ソースは何?」って思ったことがある人 は適性あり!

税理士という職業や、税理士事務所の仕事に向いている適性の2つめは「ソースは何?って思ったことがある人」です!

ソースというのは情報源という意味で、ネットとかで持論を述べている人にたいして、その情報源とか根拠はどこから来ているの?と疑ったことがある人は、この仕事に適性がある、ということです。

インターネットの普及とともに、フェイクニュースとか合成画像が出回りやすくなってるので、嘘の情報か本当の情報かを、自分で確かめてから反応する人も増えていると思います。

フェイクニュース

何の話題か、にもよると思いますが、一次情報とか、確実な情報源かどうかを気にする人は、税理士の仕事に向いています。

 

税金は租税法律主義といって、法律の条文だけが正しい答えです。

なので、

  • 先輩が言ったことを疑う
  • 税務署の職員が答えたことも疑う
  • 法律の条文を自分の目でみないと気がすまない
  • 国税庁のHP以外、民間のHPは信じない

という疑り深い性格は強みになります。

 

よく、税理士事務所の仕事は、几帳面な人が向いていると言われることがあります。
それは簿記とか経理・会計に関することで、たしかに大事なことではあるんですが、税理士事務所での勤務経験が長くなってきて、よりお客様と近い目線で仕事をするようになると、1円単位を合わす仕事というよりは、税務署に多額の税金をもっていかれない、など、大きなリスクのアンテナが立つことが優先されます。

几帳面とか細かいというのではなく、重要な論点について、良い意味で疑り深い性格、自分が納得するまで調べてしまう人が、正しい知識と経験を身につけてどんどん成長していきますし、お客様にも正しい案内ができる人ということになります。

3.社長になりたいけど商売を決めてない人 は適性あり!

税理士という職業や、税理士事務所の仕事に向いている適性の3つめは「社長になりたいけど商売を決めてない人」です!

20歳前後の学生さんや社会人の方で、将来社長になりたい!と思っている方は、一定数いるんじゃないでしょうか?
実は僕も20代の時はサラリーマンじゃなくて社長になりたいと漠然と思っていた時期がありました!

でも、実際に税理士としてたくさんの社長と話をしていると、この順番が少しおかしいことに気づきます。

実際、成功している社長の多くは、やりたい事、やりたいビジネスが先にあって、本格的にそのビジネスを広げていくときに、必要にせまられて会社をつくるというケースが多いです。

つまり、社長になることが目的ではなくて、その商売に一番詳しくて、一番熱中しているのが自分だから、商売を広げる手段として、自分が社長になっています。

 

…なんですが、それでも何の商売をするかは決めてないけど社長になりたい!っていう人は、

  • お金持ちになりたい
  • 自由な働き方がしたい
  • 商売が好き

という気持ちが強い人だと思うので、税理士という職業との相性はバッチリだと思います!

簿記というのはお金の動きを記録して、商売の仕組みが分かるようになるので、勉強する内容自体が楽しいですし、もしそのままやりたい商売が見つからなかったとしても、税理士として資格を取って独立するという選択肢も現実的な目標です!

 

ただ、注意して欲しいのが、社長になりたい、ガンガン稼ぎたいという意欲が、3年、5年とかの短期的に稼ぎたいっていう意味だったらあまり税理士の仕事とはマッチしていません。

税理士は信用商売で、マラソンのようなビジネスです。10年20年と時間をかけて税理士事務所のファンのようなお客様を作る、どちらかというと地道なビジネスだからです。