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税理士試験に合格するために必ず把握しておきたい税理士本試験の本質と特徴

こんにちは!ベンチャーサポートの古尾谷です。

税理士試験に合格するための必勝法を皆様に伝授したいと思います。

税理士試験は難関の国家試験です。周りの受験生も当たり前のように猛勉強して試験に臨んできます。その中で合格を勝ち取るためには、税理士試験の特徴をしっかりと掴むことです。

また、働きながらの税理士試験を受験される方は、この記事と合せて、

www.vs-recruit.jp

 

の上記記事も必ず確認して下さい。

税理士試験の合否に運不運はない

例えば普段の専門学校での模擬テストでは常に上位にランクイン、合格確実と判定された人でも、時間配分を間違えたり誰もが得点できる箇所をミスしてしまったりと、これを不運といわずにどう説明するんだ!?と言われる方も多いかもしれません。

本来実力があるのに合格できないのは、試験に対する戦略が欠けているケースがほとんどです。税理士試験2時間の明確な戦略があれば、このようなミスは起きづらくなってきます。

これは、専門学校の講師の先生方も受験生によく伝えていることですが、案外、受験生が見落としてしまうところです。

次になぜ、戦略が必要かということを理解するために、税理士試験の特徴を見ていきましょう。

税理士試験は相対評価

税理士試験の合格基準として、6割(60点)程度との記載がされてはいますが、各科目の過去の合格率は10-15%と推移しており、実質的に相対評価で行われております。

年によっては、合格最低点が30点台の科目も出てきます。

40点を目指す試験内容で、6割の60点を目指して回答していくと時間配分等を誤ったり、簡単な設問にもミスが多くなってしまいます。

税理士試験の目的は、合格ラインの点数を取ることで、高得点を取る必要はありません。

税理士試験の点数配分は傾斜配点

税理士試験委員の採点方法としては、最初にサンプリング採点を行い、当初決めた基準点数で基準の合格率に達成するかを見ていきます。

難易度の高い問題になっていれば、設問全体の正解率が低くなるので、必然的に正解率の高い箇所に配点を多くし、正解率の低い箇所に配点を少なくしていきます。

難しい問題に時間をかけて正解したとしても、配点は低いということです。

また反対に、誰もが解けるところを誤った場合には、配点が高いので致命傷を負うことにつながります。

税理士試験に合格するための前提を知っていれば、無謀に試験に立ち向かうことはしないようになりますね。

それでは、具体的に税理士試験2時間での戦略をみていきましょう。

税理士試験2時間の必勝戦略を立てる

戦略は最初の開始直後の2-3分前後の時間を費やして描いていきます。

戦略ができた後に、試験問題を解いていきます。

税理士試験の会場では、試験開始直後にいきなり電卓をカタカタ鳴らす方もいらっしゃいますが、惑わされないようにして、「自分は冷静だ」と自分に言い聞かせます。

この最初の2.3分の時間を使って戦略を持って試験に対応するのと、やみくもに試験に対応するのとでは結果が大幅に変わるのはもうお分かりですね。

1 各設問の論点の内容を確認

各設問の論点の内容が予想された設問が多いのか、予想外の設問が多いのか、ボリュームはどうか、難易度はどうなのか、全体的に確認していきます。

2 取捨選択の判断

税理士試験は2時間の枠内を大幅に超えたボリュームの年も多くあります。

必ず合わせていく箇所には取りこぼしのないように「◎」を付し、解けるであろう箇所には「○」を付します。

難しいであろう論点は、後回しにするために「△」などでマークを振っていきます。

※ 感覚で難易度等を把握し、判断には時間を多くかけないのがポイント。

難しい問題は絶対に最初は手をつけず、全ての問題を回答した後に対応するようにしていきましょう。

3 時間配分

最後に各論点の時間配分を決めます。

時間は全体で2時間ですが、各論点を5分ほど早めに切り上げるくらいの余裕をもった配分をお勧めします。

「自分が回答できる問題から解いていく」

2回考えて、回答を導き出せないような問題は後回しにすべきです。

ただし、その問題が平易な問題と認識した場合には、最後後回しでも必ず再度対応していくものとして忘れないように、目印を大きく振っておきましょう。

理論問題での部分点を狙う

理論問題では、自分で考えて文章にして回答するケースの問題も出てきます。

答えの結論がわからないので白紙で出す人も多いかと思います。

知らないかたも多いかと思いますが、結論が間違っていたとしても、その回答の文章が筋道立てて論理的に回答されていれば、部分的が配点されます。

理論問題での白紙回答はなるべく避けるようにしましょう。

税理士試験開始前の心構え ~本来の力を100%出し切るコツ~

1年間の苦しかった努力がたった2時間で試されるという非情な税理士試験という捉え方をすると、試験開始前に過度の緊張やプレッシャーで自分の最大限の力を2時間で最大限に発揮することができません。

税理士試験会場は人が多いのに静まり返っているという異様な雰囲気に包まれています。自分だけでなく、周りの全員が緊張していることをイメージすることが大切です。

最初から緊張をしないっていう人は相当なハートの強い人で数を数えるくらいしかいません。逆に緊張から早めに解放されていつもの自分に戻れた人から合格すると思っていよいでしょう。

自分の本来の力を100%出し切るためには、「どうやって普段通りの自分になれるか」を考え、自分の力以上のものを出そうとしない、自然体になるというイメージを持つことです。

税理士試験直前1週間の過ごし方

税理士試験当日まで絶対に合格する、合格以外は考えられないといった状況で最後まであきらめずにモチベーションを保てれば、緊張やプレッシャーを撥ね退けることができます。とにかく諦めないこと、これが一番大事です。あとは計画的に、自分は何が苦手なのか、何を間違いやすいのかなどを考えて勉強することです。

計算は勘が鈍らないように毎日2~3問を解きましょう。また理論は最後まで心配だと思います。いくらやっても安心感は生まれないですが、それはみんな同じです。でも税理士試験では意外とよくアウトプットできますので、不安になりすぎず自分はアウトプットできると信じて理論を廻してください。

専門学校が予想するヤマがちょうど試験前日になるように計画を立てて勉強するのもいいです。

1週間前に勉強した内容が抜けないように最終日にも復習はしたほうがよいでしょう。理論も計算も両方です。

絶対に合格するという熱意と集中力を強く持つ

気持ちの差は実は結果を大きく左右してきます。

絶対に税理士試験に合格する、合格以外は考えられないといった状況で試験に臨めば、緊張やプレッシャーは撥ね退けることができます。

また、時間ギリギリまで、一つでも多くの回答をこころがけることが必要です。

解けなかった計算問題は完全に山勘で数字を記入したりするくらいの気持ちで臨みましょう。