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税理士事務所の主婦パート・学生アルバイトの時給・仕事内容・応募資格

「簿記の資格を活かしたい!」「経理の経験を活かしたい!」と税理士事務所でパート・アルバイトを希望される主婦や学生の方は多いです。

この記事では、税理士事務所でパート・アルバイトをして働きたい方に向けて、採用されるための応募資格や時給・残業などの労働実態をできるだけ詳しくお伝えしていきます。

なお、税理士事務所、会計事務所という呼び方はほぼ同じ意味ですので、転職の際に気にする必要はありません。

 

税理士事務所のパート・アルバイトの時給や応募資格について

 

目 次

1 税理士事務所のパート・アルバイト:「応募資格」

2 税理士事務所のパート・アルバイト:「残業・休日」

3 税理士事務所のパート・アルバイト:「時給」

4 税理士事務所のパート・アルバイト:「仕事内容」

5 税理士事務所のパート・アルバイト:「注意点」

6 税理士事務所のパート・アルバイト:「メリット」

7 まとめ

 

税理士事務所のパート・アルバイト:「応募資格」

税理士事務所は数年前から人手不足の傾向にあり、応募のためのハードルは下がり続けています。

パートの応募ですと、まずは実務経験が重視されます。税理士事務所での経験が2年以上あれば、まずどこの事務所でも採用のハードルは軽く超えるでしょう。もちろん、同じ2年の経験でも正社員であれば言うことなし、パートとしての2年の経験なら週の勤務時間が多いほうが有利です。

税理士事務所の勤務経験がない方も安心してください。一般企業での経理経験は実務経験として評価されます。その際、採用に有利になるのが使用していた会計ソフトが同じ場合です。ただ、市販の会計ソフト(弥生会計、勘定奉行、ミロク、JDL等)のいずれかを使用していれば、他の会計ソフトへの慣れも早いため重宝されるでしょう。

さて、実務経験がない場合はどうでしょうか? 税理士事務所も一般企業経理も経験したことがない、未経験からこの業界に入る一番のパスポートは日商簿記2級の資格となります。この業界で働きたいという意思表示の意味で、最低でも日商簿記2級の受験経験や日商簿記3級の合格は欲しいところです。

日商簿記3級はかなり合格しやすい資格のため、逆にこれがないと何もしていない証明となってしまいます。未経験の方は、最低条件と思っていたほうが良いでしょう。働きながらでも十分狙える資格ですので取っておくことをお薦めします。

 

日商簿記検定3級の応募者数と合格率(2019年)

日商簿記検定2級の応募者数と合格率(2019年)

(出典:日本商工会議所ホームページより)

 

また、簿記資格以外に評価対象となるのがPCスキルです。仕事柄、エクセルやワードを触ることは多いのでスマホしか触ったことはありませんという方は最低限の使い方を覚えておくようにしましょう。日商簿記2級があっても、PCスキルがゼロの場合は採用をためらわれる可能性が高いです。(『よくわかるWord 2016 & Excel 2016 スキルアップ問題集 操作マスター編』等の書籍を読んで準備しておきましょう)

ちなみに税理士試験の科目合格(簿記論、財務諸表論、消費税法、法人税法など)はあればもちろん有利ですが、そこまで求められることはないでしょう。

税理士事務所のパート・アルバイト:「残業・休日」

税理士事務所のパートの残業や休日の実態はどうでしょうか?

まず休日休暇に関しては、パート形態であればどの事務所でもしっかり取れます。週4日が上限など働き方の希望がある場合は採用面接の際にしっかりと伝えておくことが重要です。

パート形態であれば繁忙期も残業なしで帰れる事務所がほとんどです。しかし、急ぎの仕事があるときにパートに残業させるかどうかは、完全に税理士事務所のトップ(代表税理士または所長先生などと呼ばれます)の経営方針で決まります。

家事や育児をしている主婦のパートの方は、入社面接の際に家庭事情を説明しておけば、残業をしない働き方で問題ないでしょう。旦那の扶養の範囲内で働きたいという要望もちらほら聞くことがあります。

20名以上が働くしっかりとしたオフィスらしいオフィスであれば、スタッフ同士でお互いの仕事のフォローができるため、繁忙期でも残業させられるケースは少ないはずです。しかしスタッフ10名未満の個人事務所では、繁忙期に病欠したり人が辞めてしまったりすると、今いる人は正社員であろうがパートであろうが、全面的に協力を求められます。その中で、一人だけ涼しい顔をして定時に退社するのはなかなか厳しいかもしれません。このあたりもトップの考え方次第と言えます。

絶対に残業できない事情があるならば、20名以上の税理士事務所を選ぶことと、採用面接時に希望をしっかり主張しておくことが重要です。

税理士事務所のパート・アルバイト:「時給」

特に首都圏では、最低賃金が毎年のように上がり続けていることから、他のパート・アルバイトと比べて税理士事務所のパートもさほど差はありません。地域によって時給1,000円や1,100円からスタートするでしょう。

 

地域別最低賃金(令和2年3月現在)

(出典:厚生労働省ホームページより)

 

数年同じ事務所に勤めてその事務所のやり方を熟知し、後輩のパートの指導育成や仕事の割り振りなどもできるようになれば、最大2,000円程度まで時給を上げることも可能でしょう。

1,000円~1,500円くらいの差がつく一番の理由は、簿記資格の有無などではなく税務申告書の作成までできるかどうか? がもっとも大きい理由となります。会計ソフトの入力だけしかできないのか? それとも自分一人で決算書を作成して、法人税・消費税・所得税の申告書まで作成できるのか? 申告書を作成できるようになればかなり重宝されます。

決算書や申告書まで作成する場合も、かならず税理士がチェックしてくれるためミスの責任が重くなることはありません。

税金の申告書を作成できるようになるために重要なのは、税理士試験の税法科目をせっせと学習することではなく、会計ソフトを入力してから申告書が出来上がるまでの工程を、すこしずつでも自分で経験していくことです。もちろん学習は必要なのですが、試験勉強ではなく実務で必要とされる知識から学ぶほうが時給に直結するのは間違いありません。

税理士事務所のパート・アルバイト:「仕事内容」

税理士事務所のパートの主な仕事内容は会計ソフトの入力です。

会計ソフトの入力するためにまずはお客様から届いた請求書や領収書・レシート等の書類を整理することから始まります。最近は紙だけでなく、エクセルなどの会計データがメールで届いたり、インターネット上でやり取りしたデータをダウンロードしたりするため、PCスキルを使う場面が多いのです。

また、女性のパートさんの場合はこのような経理の仕事のほかに、来社されたお客様へのお茶出し業務や電話対応業務も任されることが多いです。完全に内勤の事務職であることには違いないですが、電話と来客だけはお客様対応があると考えておいたほうが良いでしょう。

お客様へのお茶出し業務

男性がアルバイト雇用されている場合、ほとんどは大学生や税理士試験の受験生でしょう。勉強期間が終われば、その事務所で正社員としてバリバリ働くために、アルバイト形態で育成されている人を多く見かけます。

会計ソフト入力以外の仕事内容は、財務レポートの作成決算書の作成申告書の作成年末調整などがあります。何年も仕事内容が変わらず会計ソフトの入力だけやっている方もいますが、税法の知識も少しずつ覚えて、申告書の作成や年末調整を理解できるようにステップアップしていきたいところです。

税理士事務所のパート・アルバイト:「注意点」

人材採用にお金をかけられる大手事務所だけを探したいなら、リクナビNEXTやエン転職、人材ドラフトなど企業がお金を払って掲載してもらう媒体から探すのもありですが、ハローワークやindeedなど無料でも掲載できる媒体をチェックしたほうが選択肢は格段に増えます。

ただ、税理士事務所と一般企業の大きな違いの1つが10名以下の零細事務所が圧倒的に多いということです。零細事務所で働くうえで一番注意しないといけないのは、事務所の雰囲気と人間関係ではないでしょうか?

零細事務所は良くも悪くも、所長や上司の性格や雰囲気がそのまま事務所の雰囲気になります。面接の際には、自分が相手を面接するぐらいの気持ちで面接官の年齢や人相をよく観察し、入社後に自分が苦労しないように注意しましょう。

税理士事務所のパート・アルバイト:「メリット」

税理士事務所のパートとして働く一番のメリットは手に職がつくということです。

将来的には正社員として働いたり、お客様と対面するような仕事も希望することが可能ですが、希望しなければ完全に内勤の仕事なので、スキルさえあれば高齢になっても働ける仕事です。税理士に定年がないので、その税理士の補助として重宝されればパートさんにも定年がない職と言えます。

会計や税法という日本全国の統一ルールに従って書類を作成するため、自分さえ努力すれば転職にとても強い汎用性の高いスキルを働きながら身につけられます。

どの税理士事務所も正社員だけでは組織運営することは難しく、パートの需要が高いのもこの仕事の特徴で、そのため豊富な実務経験があればどこに行っても必要とされるでしょう。

また、会計入力の仕事は小さい単位の仕事がたくさんあるので業務の分担や調整がしやすく、自分の家庭状況などにあわせて勤務の融通が利きやすい仕事と言えます。出産後の職場復帰率は、一般企業とは比較にならないほど高いでしょう。

正社員で働くママ

会計事務、経理事務だけでなく決算書や申告書の作成ができるスキルがあれば、正社員登用も十分目指せる仕事です。ただ、正社員登用があるかどうかは事務所の方針によって違いますので、将来的に正社員として働きたい場合はたとえば「主婦で正社員をしている人がいるかどうか?」など就職前に確認しておきましょう。

 

転職先として比較されることの多い「一般企業の経理職」は、時給や待遇こそ税理士事務所より良い場合が多いものの、ここで書いたメリットはほぼ当てはまりません。

まとめ

税理士事務所のパート採用についてまとめると、良い点は「手に職がつき、将来的な家庭状況の変化に強いこと」。注意点は「零細事務所では所長や上司の考え方や人柄次第で、職場の人間関係が最悪な場合もあること」です。

真面目に会計や税法の知識を身につけていけば、歳を重ねるとともに経験値も高くなり、高齢になっても働ける職場のため、こつこつ努力できる性格が報われる仕事と言えそうです。

子育て中や子育てを終えた主婦の方の採用を考えている事務所も多いので、週4日以下など働き方に制限がある方も胸を張って求人応募してみましょう。

また、在宅勤務を実現できている事務所はまだまだ少ないです。仕事内容としては、大部分の事務がPCで完結するので在宅勤務に向く仕事とも言えるのですが、ごく一部の税理士事務所でしか認められていないのが現状です。

 

ベンチャーサポート税理士法人でも随時パートスタッフを募集しておりますので、ぜひ働いてみたいと思われた方は下記よりご応募ください。会社説明会も月イチで開催していますので、雰囲気だけ見てみたい方も大歓迎です。

弊社は日本全国の主要都市16箇所(東京、横浜、名古屋、大阪、福岡、仙台ほか)にオフィスを構えているため、パートの方が配偶者の転勤により同じオフィスで働けなくなった場合でも、転勤先に近いオフィスで継続して働いて頂くケースがあります。そういった方が過去3名もいることがささやかな自慢です(笑)

ベンチャーサポート税理士法人:内勤アシスタント(正社員/パート)募集要項
<勤務地>東京、横浜、名古屋、大阪、福岡、仙台の主要駅前すぐ