「会計事務所の規模」編パート7は四大税理士法人、いわゆるBIG4です。BIG4とは、世界的に展開する4つの大規模な会計事務所グループのことで、日本では主に上場企業や外資系系業の会計を監査する監査法人を指します。監査法人母体の税理士法人ということになりますね。
四大税理士法人への就職
まずは、母体となる監査法人について紹介します。
・新日本有限責任監査法人
・有限責任あずさ監査法人
・有限責任監査法人トーマツ
・PWCあらた監査法人
一度は新聞やニュースで耳にしたことがあるかと思います。日本の上場企業の監査のほとんどがこの四大監査法人で独占されているそうです。
4大の税理士法人はこの上場企業を中心とした税務申告を中心とした高度な税務業務を行うこになります。税務申告書に税効果会計や外形標準課税、大量の別表加算といった内容が求められ、海外との取引による移転価格税制や国際源泉、タックスヘイブンといった国際税務の仕事がメインになってきます。
それでは四大税理士法人の特徴を見ていきましょう。
・ 上場企業並みの福利厚生あり
・ 税理士有資格者、最低3科目合格者を求める
・ 忙しさに大きな季節変動あり
・ 社内の教育研修制度は充実している
・ クライアントの規模が大きいため中小企業税務の経験が出来ない
・ 会計には詳しく、税務には弱い人材が作られる
四大税理士法人の出身者は知り合いにもいますし、ベンチャーサポートのスタッフでも出身者はいます。
最初に就職するときに、何となくかっこいいと理由で選んでいる人が多いんですよね。
四大税理士法人で一生働いて、昇進していくことを決めている人はいいと思うのですが、ほとんどの税理士のクライアントである中小企業経営者の相談に乗っていける税理士になるためにはここでの経験はほとんど役に立たないでしょう。
また上場企業は3月決算法人がほとんどなため、忙しい時期は寝ずにやるくらいの忙しさがあります。
ただしそれ以外はゆっくり仕事ができるため、試験休みなども長く取れるのはいいところです。
私見では、この四大税理士法人を就職先に選ぶのは、将来も規模の大きな企業の税務・監査しかしないと決めている人以外にはおススメ出来ません。
監査法人は公認会計士が主体のフィールドですからね。
中小企業の税務やコンサルティングとは視点が180度違います。
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