今回の税理士事務所の就職・転職情報サイト「会計事務所の規模」編パート6は、大規模会計事務所についてです。スタッフ100名超の事務所を想定して今回の大規模会計事務所への就職のメリット・デメリット、選ぶときの基準についてみていきます。
大規模会計事務所への就職
この規模になるともはや日本に数えるほどしかありません。ベンチャーサポート税理士法人も現在300名と大規模会計事務所の中でも5本の指に入るところまで成長してきました。200人を超えている会計事務所は全国に3.4つしかないと言われています。100人超でも両手両足の指くらいしかないのかもしれません。
・ 当然福利厚生は一般企業並みに揃っている
・ 全国に支店を持っているところが多い
・ 教育研修制度が充実している
・ 人材輩出の役割も担っており独立に寛容
・ 給与は業界平均より大分高い水準
・ 創業者が個性的である
・ M&Aを使って成長しているところもある
高度成長期、バブル期などにビジネスチャンスを嗅ぎ付ける能力に秀でていた方が一代でこの規模の事務所を作っていることがほとんどで、今も衰えない意欲でまだ拡大を続けているところが多いです。
拡大を続けているため、地方の名士的な事務所と違い経験者を求めていることも特徴の一つです。
新卒採用だけでなく、バランスよく経験者の募集もしているため零細、小規模、中堅事務所で経験した人のステップアップのための就職としても人気があります。
拡大するにはスタッフの質が重要となるため、人材育成に力を入れる必要があり教育体制も確立されています。
未経験で入社すれば体系的に一通りのことが学べるようにもなっています。
問題は後継者問題をどこも抱えているという点でしょうか。
創業者が個性的で優秀であるが故に、ここの問題を避けて通れないところも一般企業と同じです。
ソフトバンクやユニクロが後継者のイメージが付きにくいのと同じです。
ここについてはこれから10年~20年のうちにその行く末が見えると思います。
税理士法人の巨大化は是か非か。その答えは今はまだわかりません。